北海道では年間約900名もの道民が自殺に追い込まれて亡くなっています。未遂者は自殺者の10倍以上と推定されているため、自殺は誰にとっても身近な出来事だと言えます。決してどこか知らない遠くの世界で起こっている出来事ではありません。
しかしながら、毎年約1万人もの道民が未遂している北海道には、未遂当事者が病院のデイケア以外に地域で当事者同士が繋がれる場としての「未遂者のための自助グループ」が誕生してこなかった歴史があります。一方で自死遺族側の自助グループは北海道にたくさん存在しています。
私たちは芯を発足する何年も前から自殺対策活動に携わり続けてきたのですが、自殺問題に対してはまだまだ誤解や偏見が払拭しきれていないと感じてきました。そうした社会の中で多くの未遂当事者は肩身の狭い思いをしてきたのではないでしょうか。安心して自分の体験を語ることのできる場、安心して当事者同士が繋がることのできる場が必要だと思います。そうして、芯は2021年6月10日に発足しました。
当事者による当事者のための自助活動だけではなく、並行して、当事者が体験したことを広く市民に語り伝えていく自殺予防講話活動も継続することで、自殺問題に対する誤解や偏見を持つ人を少しずつでも減らしていきたいと思っています。生きづらい社会を生き心地のよい社会へと変えていけたら自殺者数も減っていくと信じて、これからも様々な活動を展開していきます。
ぜひ、芯の活動を応援して下さい!